手取り16~17万ぐらいの貧乏人。新NISAの年間枠>額面年収
そんなありきたりな社会の下の方に存在する投資家。

新NISAの投資先論争

新NISAの投資先論争

新NISA開始までいよいよあと10日程度となった今も、私たちTwitter民を含めた様々な人たちが投資先について論じている。
そして悲しいことに「日本株に投資しよう!」という声はほとんどなく、私自身もPFの支配率1位が日本株であっても、別に日本株投資を推奨する気はない。

結局どこに投資するのが良いのか

投資の世界に正解なんてものは結果論であって、事前に導きだせるものではない。
そもそも時間軸や許容リスク等によって正解は様々な形に変化するので、そもそもほとんど意味のない論争であることは明らかである。

証券の歴史

私たちは投資を行ううえで判断を行わなければならない。投資は自己責任であり、いくら国が道を整備しようが、その道を使用リスクは私たち自身が追わねばならないものである。
それなら私たちは”何が最善の選択肢であるか”を探求することになる。

個人的には資本主義が提供するマーケットの歴史は非常に浅いものだと認識している。
歴史についてはそこまで詳しくないが、現代に続く証券取引の起源はオランダの「アムステルダム証券取引所」だと認識している。設立はきっかけとなった東インド会社と同じ1602年なため、約421年の歴史ということになる。
言い方によってはたかが400年程度の歴史しかないのが証券の歴史しかないのである。
そしてTwitter民大好きアメリカのニューヨーク証券に至っては設立が1817年なため、更に短く、たがたが200年程度の歴史しかない。

最善の判断とは

繰り返しになるが、証券の歴史は浅い。更には様々な感情を持って動く生き物であり、過去が〇〇だから、将来はこうなる的な話はあんまり意味がないものだと常々思っている。

特に利回り4~8%みたいな資産で20年後には〇〇万円になっている!みたいなツイートを視界に入れる度に草を生やさずにはいられない。

とはいえ、現金という投資選択はあまり賢い選択肢ではないというのがこの数百年の傾向である。
実際、政府が金を刷れば既存の紙幣価値は薄れる運命にあり、資産を擦り減らす結果に繋がる。よって私たちが取らなければならない選択は”インフレ”に負けな資産の確保にある。

そのインフレに負けない資産とは何かを考えた時、それは株式投資という話に繋がり、私たちは価値のある株式への投資を行う必要が出てくる。

判断基準

色々言葉を並べてみたものの、結局どこに何の投資を行うかという話になる。
個人的な理想論で言えば、比較的リターンがコントロールしやすく、ライフプランに沿った投資が行いやすい生債券こそが最強だと考えている物の、日本国内で小ロットかつ低コストで効率的な債券を入手する方法は無いに等しい。

債券は一口が100万以上というのが別に珍しい話ではないし、小ロットで提供されている商品については売買コストが高く付く。
そもそも日本国内で一般的な個人が購入可能な円建て債券は利回りが1%程度が中心であり、銀行預金よりはマシという程度にすぎない。
日本10年債の利回り水準が記録的な水準にあってもなおこの程度であるため、結局は株式投資という結論に至る。

ではどこに投資するのかという話になると、いつも出てくるのはアメリカか全世界かである。
過去200年を踏まえるとアメリカに集中投資をするのがベストに見えるが、今後50年の投資を考えた時に、200年程度の歴史ではやっぱり浅い気がしてならない。

こちらはみんな大好き神7の影響が強いNASDAQチャートである。

https://jp.tradingview.com/symbols/NASDAQ-NDX/

これを見てわかる通り、みんなが想像する綺麗なNASDAQは2009年からの14年間の話でITバブルに乗せられて高値つかみをしていたら、取り返すのにそもそも10年くらいかかる惨事になる。

ただの期間の切り取り方次第ではあるが、今後10年の予想チャートは過去のチャートを見たところで正確に描けるものでもないので、結局は様々なデータが示す期待値をどの程度私たちが信じるかにかかっている。

そこである程度のリターン期待値と分散を考慮したときの筆頭候補がSPX(S&P50)とMSCI ACWI(オルカン)という話になってくる。
※なお、指数買いをするより、指数算出会社を買うのが正解だったという話は禁止カードである

そもそも長期投資とは何かを振り返る

長期投資とは期待値がプラスになるサイコロを何回も振り続けることで、最終的にプラスで着地することが目的の投資方法であることを忘れてはいけない。

https://www.gpif.go.jp/gpif/long-term-investment.html

GPIFのデータが示すように短期投資は分散されていても元本割れはそこまで珍しい話ではない。

https://www.gpif.go.jp/gpif/long-term-investment.html

株式はインフレに強い商品であり、世界はインフレしていくのだから、株式を長期間保有することが正というのはこの辺のデータを眺めていればなんとなくそんな結論になってくることだろう。

では、元の話に戻って、米株と全世界株どっちが正解なのかという話である。

過去、といっても先月の私は以下のような投資論について言及している。

stock-21sotu.hatenablog.com

内容について簡単にまとめると「教科書通りの平均点投資をしたいならオルカンだけを買っておけ」である。サテライト投資については否定しないものの、結局それは選択と集中であり、教科書的な投資から外れることになる。という内容である。

そもそも米株もNASDAQ100ではなくS&P500の方で語られるのかと聞かれたら、純粋に分散力の違いである。

もちろん、S&P500とオルカンの違いも分散力の違いでしかない。
より正確な選択と集中ができればリターンは当然大きくなる。分散投資はその伸びる株を抑えつつ、無難な成績を目指すための指数であり商品だと私は考えている。

よって、米株と全世界株どっちが正解なのかという問いは、米株という選択と集中を行うのが適切か否かという問いであるということになる。

具体的な商品としては信託報酬や販売元の信頼性を考慮して

・三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
みたいな選択肢になる。

全部同じ会社だが、コストを考えたら他の選択肢はSBIと楽天ぐらいになる。

試される信仰心

結局ここまでくると、投資先に対する信仰心がモノを言うようになる。
個人的には今後50年以上にわたってアメリカが戦勝国であり続け、ドルが基軸通貨として君臨し続けることを確信できないためオルカン派であるが、第二次世界大戦以降、日本人の魂に刻み込まれた親米魂とアメリカというキングを信じるのであれば米株ということになる。

私はアメリカに実際行ってみて、勝者であることを疑わないヤンキースピリットを実際に見てきた結果、正直信じることができなくなったため、教科書に従ってオルカンを選択することにしている。

 

もちろん外債投信とか、来年登場するSBI・V・米国高配当株式インデックス(年 4 回決算型)とか様々な選択肢があるが、若さと言う武器を活かすのであれば、素直にS&P500かオルカンだと思っている。

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